遊び心にあふれた豪華なお屋敷を訪れてみませんか。
名古屋市東区にある旧豊田佐助邸。お屋敷内は、豪華な造りと細やかな装飾であふれ、ついつい写真を撮りたくなるフォトスポットです。
この記事では、旧豊田佐助邸の見どころを紹介します。アクセスや公開時間などの基本情報もお伝えしますよ。
ぜひお出かけの参考にしてくださいね。
旧豊田佐助邸って?
高級住宅街の名古屋市東区の白壁地域にはかつて、トヨタグループを築いた豊田一族のお屋敷が集まっていました。
その中で唯一現存しているのが、豊田佐助が暮らしていたお屋敷です。名古屋市が所有者から無償で借りて「旧豊田佐助邸」として一般に公開されています。
旧豊田佐助邸は、大正時代のお屋敷によく見られる木造の和館・洋館で構成されていています。洋館は大正5年、和館は大正12年に建てられました。
館内は、広い廊下や階段、細部にこだわった豪華な客間などとても贅沢な作りとなっていて、見ごたえ十分です。
それではここからは、館内の見どころを紹介していきますよ
見どころ①天井換気口に”とよだ”の文字
玄関を入ってすぐにある洋館の応接室。実業家である豊田佐助のお屋敷ですので、多くの来賓を迎えたこの部屋には細やかな、そして贅沢な装飾がほどこされています。
そんな中で注目してほしいのが、天井にある換気口です。鶴と亀のおめでたい柄のなかに「と・よ・だ」の文字が隠されています。
見どころ②豪華!金色のふすま
1階和館、2階和館・洋館に並ぶ金色のふすま!とても豪華です。
描かれている絵柄がそれぞれ違うので、ぜひじっくりご覧くださいね。
特に注目してほしいのが、松の絵柄のふすまです。
松の絵柄のふすまは、1階のふすまに描かれている若松が成長し、2階のふすまでは成長した立派な松、そして松林になるというストーリーがあります。ユーモアを感じますね。
見どころ③おしゃれな照明
1階の応接室や廊下にある照明がとてもおしゃれです。
写真左上は、応接室にある蓮のつぼみをイメージした照明です。吊元部分にも細やかな装飾がされています。細部にこだわっていたことがうかがえます。
そして、写真左下は、洋館の廊下にある照明です。丸いフォルムのランプシェードが可愛らしいですよね。
最後に写真右上の照明は、洋館から和館に入ってすぐのところにあるガス灯です。ガス燃料を利用する照明ですね。このお屋敷には電気も通っていましたが、ガス灯も利用していたんですね。
見どころ④100年前のあれこれ
最後に少し地味だけど、当時のまま残されているすごいものを紹介します。
1.各部屋の電気スイッチ
2階廊下にある電気のスイッチです。各部屋のスイッチが廊下に並んでいたんですね。
このスイッチはアメリカ製だそうですよ。
2.波型無双連子(なみがたむそうれんじ)
風通しと明かりの調節に使われていた無双連子。波型がおしゃれでセンスを感じますね。
100年たった今でもスムーズに動き、その役割を果たすことができるようですよ。
3.耐震補強構造
100年も前に建設されている旧豊田佐助邸。現在でも通用する耐震補強の構造を見ることができます。
関東大震災が起きたのが大正12年です。旧豊田佐助邸は、それよりも前に建設が始まっていたのに、しっかりと地震対策もされていたんですね。
旧豊田佐助邸の基本情報・アクセス
所在地 | 名古屋市東区主税町3-8 |
TEL | 052-972-2779(名古屋市観光文化交流局 歴史まちづくり推進室) |
休館日 | 月曜日※祝日の場合は、直後の平日・12月29日~1月3日 |
開館時間 | 10:00~15:30 |
入館料 | 無料 |
駐車場 | なし |
アクセス | 地下鉄桜通線「高岳駅」1番出口から徒歩15分 なごや観光ルートバス メーグル「文化のみち二葉館」下車、徒歩4分 |
高岳駅から向かう方へ
1番出口を出たらそのまままっすぐ進み、1つ目の角で右折します
8つ目の角で右折、190mほど進むと左側に入り口の門が見えます
まとめ
名古屋市東区にある旧豊田佐助邸を紹介しました。大正時代の建築様式を現在に伝える貴重なお屋敷です。
無料で見学できるので、ぜひ大正ロマンを感じに訪れてみてはいかがでしょうか。
- 天井換気口の「と・よ・だ」の文字
- 豪華!金色のふすま
- おしゃれな照明
- 100年前のあれこれ
旧豊田佐助邸の周辺には、他にも明治~大正時代の古き良き時代を感じることができる建物が残されています。あわせて散策してみてくださいね。
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