有松の町並みを歩く|歴史的魅力と伝統工芸をたっぷりと味わう

フォトスポット

400年以上の歴史を持つ有松絞りで知られる町・有松。江戸時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わえる有松の町並みを散策してみませんか?

繊細さが目をひく有松絞りはもちろん、数々の伝統的な建築物も見逃せません!

この記事では、有松の楽しみ方・注目ポイントを紹介します。

のんびり歩くもよし、写真を撮りながら歩くのもよし。名古屋にいながら楽しめる歴史と伝統を満喫しに、ぜひ有松を訪れてみてください。

日本遺産・有松

有松の文化・伝統を語るストーリーは名古屋市として初めて日本遺産として認定されました。

日本遺産とは、日本の文化や伝統を語るストーリーを「日本遺産」として文化庁が認定するものです。

有松のストーリーのタイトルは…

「江戸時代の情緒に触れる絞りの産地ー藍染が風にゆれる町 有松ー」

町歩きをしてみると、誰かに話したくなるストーリーが見えてくるかもしれませんよ。

町並み保存地区でレトロな町並みを楽しむ

出典:筆者

名古屋市指定文化財・都市景観重要建築物が立ち並ぶ町並み保存地区。

天明4年(1784年)に有松村をほぼ全焼させた大火が発生しました。その復興の際に、火災に備えるため防火対策を施した建物が建てられました。

現在もその様子がうかがえる町屋が並び、歴史的な魅力にみちあふれていますよ。

小塚家住宅

出典:筆者

小塚家住宅は、明治期まで絞り問屋を営んでいた建物です。現在は、住宅として使われています。

連子格子(れんじこうじ)や虫籠窓(むしこまど/2階の窓)、なまこ壁など伝統的な建築を楽しむことができます。

出典:筆者

蔵の屋根に「山」という文字が見えます。絞り問屋を営んでいた際の屋号が「山形屋」だったそうです。※現在は住宅として使われています。

そして上の写真でもう一つ注目なのが、蔵と主屋の間にある「卯建(うだつ)」。屋根の立ち上がり部分のことです。(「山」の文字の左側にある部分)

卯建は元々、防火壁の目的で作られたものでしたが、しだいに装飾的な意味を持つようになりました。立派な卯建は、お金持ちの象徴なんですよ。

「出世しない」という意味の「うだつが上がらない」という言葉聞いたことありませんか?

この「うだつ」は「卯建」のことなんですよ。

岡家住宅

出典:筆者

岡家住宅は江戸末期の建物で、一棟の建物としては有松で一番大きなものです。

2階窓の美しい建て格子(こうし)やなまこ壁が残されています。

毎週土日(年末年始を除く)には、建物内部が公開されていますので、公開日の際はぜひ立ち寄ってみてくださいね。

出典:筆者

この建物の特徴の1つが、塗ごめ造りが波状になったひさし下。独特の波形が描かれていますね。

※塗こめ造りは、防火対策のために軒裏を土で厚く塗った構造のことです。

仲濱家住宅

出典:筆者

中濱家住宅は、明治中期頃に建造された建物です。

かつては絞り問屋を営んでいたと伝えられています。屋号は「ヤマヨ」。左隣にある蔵の軒瓦には「^ヨ(ヤマヨ)」の印が見られますよ。

平成16年から仲濱家の建物として、絞り商を営んでいます。

中濱商店
所在地名古屋市緑区有松2306
TEL052-621-1046
営業時間10:00~17:00
休日火・水

竹田家住宅

出典:筆者

現在は絞り商「竹田嘉兵衛商店」である竹田家住宅。300年以上の歴史がある有松における代表的な家系の1つです。

主屋が建てられたのが江戸期、明治から大正期にかけて大幅に改装されている部分もあります。

2階部分の壁は黒漆喰の塗ごめ造りで、しっかりと重みのある雰囲気が魅力的です。

屋敷内の南側にある築200年以上とされている茶室「裁松庵」は、徳川14代将軍家茂公が寄られたと伝えられています。

出典:筆者

ひさしには明治期のガス灯の名残があります。今ではなかなか見ることがないものですね。

竹田嘉兵衛商店
住所名古屋市緑区有松1802
TEL052-623-2511
営業時間10:00~17:00
休日不定休
公式サイト株式会社竹田嘉兵衛商店

服部家住宅

服部家住宅は、江戸末期から明治元年までに建てられた建物です。1790年創業の絞り問屋で屋号を「井桁屋」と言います。

間口45メートルもある大きなお屋敷です。2階建て塗籠造で、たちの低い2階は虫籠窓になっています。こちらも小塚家住宅と同じように立派な卯建(うだつ)が上がっているのが見えますね。

連子格子・なまこ壁・虫籠窓・塗ごめ造りと当時の防火対策を今に残しています。

店内には、江戸時代から変わらない商品である浴衣やおみやげに喜ばれそうな手ぬぐいやハンカチなどがが売られていますよ!

井桁屋
住所名古屋市緑区有松2313
TEL052-623-1235
営業時間10:00~17:00
休日不定休
公式サイト株式会社井桁屋

古い町並みにぴったり!丸型ポストを発見

名古屋市内に3つしかない丸型ポストのうちの2つが有松にありますよ。クラシカルな形でレトロな町並みにぴったりです。

丸型ポストは1970年に角型ポストが登場したころから、製造・設置が終了しています。

有松にあるポストも容量が大きく、機能性がいい角型ポストに一度は変更されました。しかし、地元の方々からの「町並みにふさわしいポストを」という要望を受け、復活したそうです。

貴重な丸型ポスト、ぜひ探してみてください。

有松・鳴海絞会館で伝統工芸有松絞りの世界を満喫

出典:筆者

有松絞りの歴史や資料を見ることができる有松・鳴海絞会館。

展示即売場には、有松絞りの衣類や小物がずらりと並び、その場で買うことができます。

また、絞り体験教室も実施しています。(要予約)ハンカチやTシャツに絞りのデザインをしてみましょう。

体験時間は1時間~1時間半くらいです。染め上がるのに3週間ほど時間がかかるので、作品は後日郵送してもらうことになります。

絞り体験
ハンカチ一般:1,100円
小中高生 個人:1,000円
小中高生 団体:900円
幼児:900円
テーブルセンター2,200円
のれん2,800円
エプロン3,400円
Tシャツ女性:3,400円
男性:4,000円

そして伝統工芸士による実演は、一見の価値ありですよ!有松絞りの技法をじっくりと楽しんでくださいね。

有松・鳴海絞会館
所在地名古屋市緑区有松3008
TEL052-621-0111
開館時間9:30~17:00(実演は16:30まで)
休館日6月第1土日の絞りまつりの前後3日間
年末年始
臨時休館あり
公式サイトの営業カレンダーを確認してください
料金大人:300円 小中高生:100円
駐車場あり(無料・普通車10台/バス5台)
公式サイト有松・鳴海絞り会館

まとめ

有松絞りで知られる名古屋市緑区有松を紹介しました。名古屋市内でありながら、江戸情緒を現代に残す町の雰囲気がとても印象的です。

町を歩いて歴史的魅力に触れ、有松絞りの技法や繊細さに心惹かれる…

有松の町で素敵な時間を過ごしてみませんか?

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