「良い縁が欲しい」「恋人とより絆を深めたい」と考えている方、必見です!
日本版シンデレラのお話が語り継がれる、名古屋市南区にある笠寺観音へ縁結びの祈願に訪れてみてはいかがでしょうか。
笠寺観音には、1,000年も前からご縁を結んできた観音様がいらっしゃいます。きっとあなたのご縁も結んでくれるはず!
この記事では、笠寺観音のご利益や縁結びのお話、御朱印、アクセスなどを紹介しますよ。
ぜひ、お出かけの参考にしてくださいね。
笠寺観音のご利益
- 縁結び
- 厄除け
- 健康祈願
- 商売繁盛
- 開運
- 美人祈願
笠寺観音のご本尊は、十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)です。頭部に11もの顔を持っている観音様ですよ。
観音様のご利益は、十種勝利と四種果報とされています。十種勝利は、10種類の現世利益(生きているときに得られるご利益)のこと、四種果報は、後世利益(死後に得られるご利益)のことです。
十種勝利 | 四種果報 |
---|---|
1.病気から守られる | 1.臨終の際に如来とまみれる |
2.如来に受け入れられる | 2.地獄・鬼畜・畜生に生まれ変わらない |
3.財産や食事が得られる | 3.早死にしない |
4.怨敵から守られる | 4.極楽浄土に生まれ変わる |
5.国王が王宮で慰労してくれる | |
6.害虫や熱病から守られる | |
7.刃物に刺されない | |
8.水死しない | |
9.焼死しない | |
10.不慮の事故から守られる |
本堂お隣の護摩堂には、えびす神や大黒天がお祀りされています。えびす様や大黒天と言えば、商売繫盛の神様ですね。
そして、本堂東前側の玉照堂には、玉照姫(たまてるひめ)と藤原兼平(ふじわらのかねひら)ご夫妻がお祀りされています。
玉照姫と藤原兼平のご夫婦は、笠寺観音のお堂を建て、観音様をお祀りした方たちなんです。このお二人にまつわる伝説が、縁結びにつながるお話となっていますよ。
笠寺観音のはじまり
玉照姫・藤原兼平ご夫妻の縁結びのお話の前に、少しだけ笠寺観音のはじまりのお話です。
笠寺観音は真言宗のお寺で、正式名称は「天林山 笠覆寺(てんりんざん りゅうふくじ)」と言います。
笠寺観音が開かれたのは、天平8年(736年)のことです。僧・善光が呼続の浜辺に打ち上げられた霊木で十一面観音像を彫り、その像を祀る天林山小松寺(のちの笠覆寺)を建立したのが始まりでした。
笠寺観音は尾張四観音の1つでもあります
名古屋城ができた際に、四方から尾張を守る観音様として選ばれた観音様のことで、笠寺観音の他に、荒子観音、竜泉寺観音、甚目寺観音がありますよ
笠寺観音と縁結び
笠寺観音には、多くの人が縁結び祈願に訪れます。その理由は、こちらに祀られている観音様が1,000年も前に結んだ縁が語り継がれているからです。
笠覆寺(りゅうふくじ)のはじまりから200年ほど過ぎたある雨の日のことです。美しい娘が雨でびしょぬれになった観音様に、自分がかぶっていた笠をかぶせてあげました。その様子を京からやってきた青年貴族・藤原兼平(ふじわらのかねひら)が見ていて、娘に一目惚れをします。
兼平は、その娘を京に連れ帰り、2人は結ばれました。そして娘は、玉照姫(たまてるひめ)と呼ばれるようになります。
玉照姫はとても美人だったそうですが、それをねたむ人がおり、辛い日々を送っていたそうです
まさに日本版シンデレラストーリーですね!
ご夫妻は、この出会いを深く観音様に感謝します。そして、お堂を建て、笠をかぶせた観音様をお祀りしました。このことから、笠をかぶった寺=笠覆寺(りゅうふくじ)と名付けます。
ご夫妻をめぐり合わせてくれた観音様がお祀りされてるということで『縁結び』のご利益をいただきに多くの方が訪れるということですね。
笠寺観音の御朱印
笠寺観音の御朱印は、本堂右側にある受付でいただくことができます。お守りやおみくじ、祈祷の受付も同じ場所です。受付時間は、8:00~16:00です。
本堂内でいただける御朱印は4種類ですよ。
笠寺観音でいただける御朱印
- 大悲閣
- 恵比寿神
- 大聖不動明王
- 弘法大師
笠寺観音ご本堂・護摩堂
笠寺観音は令和3年度末まで、笠寺観音再整備事業ということで、修理を行っています。筆者が訪れたこの日は、ご本堂の足場は外されていましたが、まだ修繕は続いていました。
ご本堂には、十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)がお祀りされています。
ご本堂の右側の護摩堂には、なごや七福神である恵比須様や不動明王がお祀りされていますよ。こちらのお堂は令和2年(2020年)に改修工事が終わり、とてもきれいになっています。
おもかる地蔵(抱き地蔵)
護摩堂の出口を出る手前に「おもかる地蔵」なるものがあります。小さなお地蔵さんが並んでおり「抱き地蔵」とも言われています。
このお地蔵さまにお願いをするときは、体をかがめて、両腕でお地蔵さまをそっと優しく抱き上げてお祈りします。
おもかる石のように、そのお願いごとによって感じる重さが違うそうですよ。
お地蔵さまを抱き上げるって、なかなかない経験ですよね
重さよりも抱き上げることに、ドキドキしちゃいました!
玉照姫・藤原兼平ご夫妻の玉照堂
ご本堂東前側にある玉照堂(写真左)。観音様が縁を結んだという、玉照姫(たまてるひめ)と藤原兼平(ふじわらのかねひら)をお祀りしています。良縁を願う方はぜひ、観音様と合わせてこちらでもお参りしましょう。
このお堂の前には、結びの柱(写真右)があります。上の部分に穴が空いていますね。大切な人と訪れた際は、ここに手を入れて手をつないでみてください。
お互いを結ぶ・縁をより強く結んでくれると言われていますよ。
ひとりで結ぶわけにはいかないので、お参りだけしました
今度は大切な人と一緒に訪れたいです…いつか絶対…
六の市・かんのんひろば
毎月6のつく日には、天気がよければ「六の市」という青空市が開催されています。野菜や魚、お花などいろいろな露店が立ち並びますよ。開催時間は9:00~13:00頃。
毎月第4土曜日(六の市と重なる月は第3土曜日に繰上げ)には、カフェとワークショップを組み合わせた手作りマルシェ「かんのんひろば」を開催しています。ハンドメイド・安心食材のマルシェです。時間は10:00~14:00。
参拝と合わせて、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
玉照姫の像が安置されている泉増院
笠寺観音の南側にある泉増院(せんぞういん)も見逃せません!こちらには、玉照姫(たまてるひめ)の像が安置されています。
良縁・美人祈願をするなら、ぜひこちらも合わせて参拝してみてください。
ご本堂にお祀りされているご本尊は、大日如来(だいにちにょらい)です。不動堂に玉照姫座像が置かれています。
もともと玉照姫座像は、笠寺観音にお堂を建てて祀っていましたが、お堂の老朽化にともない泉増院に移されました。
玉照姫座像は秘仏となっているため、残念ながら普段は見ることができません。8年に1度ご開帳がありますよ。
泉増院は、笠寺観音(笠覆寺)の12ある宿坊の1つでもともとは、泉増坊という宿坊だったそうですよ
宿坊とは、僧侶が修行したり、参拝者が宿泊したりする施設のことです
泉増院では、ご本堂横の授与所にて御朱印がいただけます。大日如来と玉照姫の御朱印の2種類です。
笠寺観音の基本情報・アクセス
所在地 | 名古屋市南区笠寺町上新町83 |
TEL | 052-821-1367(8:00~16:00) |
営業時間 | 8:00~16:00(本堂:お札お守り・おみくじ・祈祷・御朱印) |
駐車場 | あり(10台) ※工事のため、令和3年12月末まで閉鎖中 ※南東側にある駐車場が利用できます (毎月6日・16日・26日は利用できません) |
アクセス | 名鉄名古屋本線「本笠寺駅」から徒歩3分 JR「笠寺駅」から徒歩20分 市バス「笠寺西門」から徒歩1分 |
公式サイト | 笠寺観音公式サイト 天林山笠覆寺 |
名鉄名古屋本線「本笠寺駅」から笠寺観音へのアクセス
本笠寺駅東側の出口を出たらそのまままっすぐ進みます。6車線ある大きな道路(名古屋環状線)まで出て、左に少しいったところにある横断歩道を渡ります。横断歩道を渡った先をさらにまっすぐ進むと笠寺観音の西側の門につきます。
まとめ
名古屋市南区にある笠寺観音を紹介しました。玉照姫の日本版シンデレラストーリーを知ったからには、そのご利益にあやかりたいですね。
すでに意中の相手がいる方も、これから出会いたい方も、ご縁をいただきに笠寺観音を参拝してみてはいかがでしょうか。玉照姫のような運命的な出会いが訪れるかもしれませんよ。
また、笠寺観音はなごや七福神めぐりの恵比須さまの霊場となっています。なごや七福神めぐりについては別の記事で紹介しています。ぜひご覧ください。
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