円空仏で有名な名古屋市中川区にある荒子観音寺。円空は、独特の木彫りの仏像を全国各地に残したことで知られています。荒子観音には、その円空仏が多数残されており、拝観日には直接見ることもできます。ユニークな円空仏は一見の価値ありですよ!
この記事では、円空仏の拝観情報や荒子観音のご利益、御朱印や駐車場、アクセスなどを紹介します。
ぜひ、お出かけの参考にしてください。
荒子観音のご利益
荒子観音のご利益
- 厄除
- 開運
ご本尊は聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)です。あらゆる災難から逃れられる、転機を好転させるというご利益があります。
泰澄作と言われているご本尊の聖観世音菩薩像は、秘仏となっており、33年に1度だけ一般に公開されます。
荒子観音の歴史
荒子観音は尾張四観音の1つで、天台宗のお寺です。正式名称は「浄海山圓龍院観音寺」と言います。
天平元年(729年)に泰澄(たいちょう)という奈良時代の僧侶によって創建されました。大正4年(1576年)に加賀藩主・前田利家が本堂を再建します。前田利家の菩薩寺でもあるんですよ。
延宝・貞亨の時代には、円空が荒子観音を数回訪れて、1,200体を超える木彫仏像を残しました。
尾張四観音は荒子観音・笠寺観音・竜泉寺観音・甚目寺観音の4つ
その年の恵方に一番近いお寺にお参りすることで、よりご利益をいただけると言われていますよ
荒子観音の御朱印
御朱印は、本堂左側の授与所にていただくことができます。拝観時間が7:00~17:00ですので、その時間で御朱印も対応していただけます。しかし、不在の時もありますので、ご注意ください。
オリジナルの御朱印帳はありませんので、持参してくださいね。
荒子観音でいただける御朱印
- 大悲殿
- 尾張三十三観音霊場 第12番札所
国の重要文化財『多宝塔』
南側の入り口・山門をくぐると左側にあるのが多宝塔。多宝塔は、高さ13.58mの二重の塔です。
奈良時代の天文5年(1536年)に再建、名古屋市内最古の木造建築物で国の重要文化財に指定されています。
1972年、この多宝塔の中にあった木箱から、1,000体以上の円空仏が発見されています。
1972年って昭和…この時まで発見されなかったのがとても不思議ですよね
荒子観音には多数の『円空仏』が保存されている!
荒子観音には、1250体以上の円空仏が保存されています。平成26年(2014年)時点で1255体、よそへ移された11体を合わせると、1266体と国内トップの円空仏がこの荒子観音にはあったことになります。
円空仏は「一木造り」と言い、一本の木から仏像を作っているのが特徴です。
円空仏の公開日は毎月第2土曜日です。13:00~16:00に本坊で拝観できます。拝観料は500円です。また、この公開日には、円空仏を自分で掘る体験教室が行われますよ。
入り口の仁王門(山門)には、3mを超える大きさの仁王が納められています。こちらも円空仏です。仁王はガラス越しで見られるのですが、光が反射してお顔までは拝見できませんでした。
円空仏の仁王、3m以上の大きさのものを1本の木で作っているなんて驚きですよね!
仁王様って筋肉ムキムキのイメージが強いですが、こちらの仁王様はそうでもなかったことが印象的でした
荒子円空市
荒子観音では、毎月「荒子円空市」というイベントを開催しています。境内には、とれたて野菜やハンドメイド雑貨、パンやグルメのお店が多数並んでにぎわいますよ。
「荒子縁日気分」をキャッチコピーに、子どもから大人まで楽しめるイベントです。
※新型コロナウイルスの影響で5月~8月は開催休止が発表されています。今後の情報は、公式サイトまたはinstagramでご確認ください。
荒子観音の基本情報・アクセス
所在地 | 名古屋市中川区荒子町宮窓138 |
TEL | 052-361-1778 |
FAX | 052-361-1756 |
拝観時間 | 7:00~17:00 |
駐車場 | あり(無料/50台) |
アクセス | 地下鉄東山線「高畑駅」4番出口から徒歩10分 あおなみ線「荒子駅」から徒歩10分 |
まとめ
名古屋市中川区にある荒子観音のご利益や御朱印・アクセスや駐車場について紹介しました。
周囲は住宅街が立ち並び、とても静かな場所でした。イベントがある日には、活気あふれるにぎやかな雰囲気になるのでしょう。落ち着いて参拝したい方は、イベントのない日を狙うといいですね。
円空仏や国の重要文化財である多宝塔、ぜひ実物を見に足を運んでみてください。
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