名古屋市北区にある「羊神社」。境内には、いたるところに羊!
静かな住宅街にある小さな神社です。「羊」神社ですので、12年に1度の「未年」には多くの参拝客でにぎわいます。
この記事では、羊神社のご利益や御朱印・アクセス、羊たちが迎えてくれる境内の様子を紹介します。
ぜひお出かけの参考にしてくださいね。
羊神社のご利益
- 火難除け(防火・鎮火)
- 産業隆盛
- 金運
ご祭神は天照大神(あまてらすおおかみ)、火之迦具土神(ほのかぐつちのかみ/火の神様)です。
火の神様がお祀りされているということで、一番は火に関する厄除けです。また、火はモノを生み出すことから、産業の神様としても知られています。産業が栄える=金運アップのご利益も有名です。
「羊神社」の由来は?
「羊神社」の名前は、群馬県の領主である「羊太夫(ひつじだゆう)」という人物が由来となっていると伝えられています。
羊太夫が、奈良の都に向かう際に立ち寄った屋敷があったのが、羊神社がある現在の「辻町」でした。
羊太夫が「人々が平和に暮らせるように」と火の神様を祀って建立したことから、彼の名前にちなんで「羊神社」と呼ばれるようになったと伝えられています。
「羊」がつく神社は、愛知県と群馬県の2か所だけしかないんですよ
ちなみに「辻町」という町名は「ひつじ」の「ひ」をとって名付けたとも言われていますよ。
羊神社の歴史をかんたんに
創立年月日は不明ですが、延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)に「山田郡羊神社」という記載があります。(延喜式神名帳に載っている寺社は、「式内社(しきないしゃ)」と呼ばれ、朝廷に認められた格式ある寺社)
慶長18年(1613年)に本殿が再建されます。天保9年(1838年)に改築。
名古屋大空襲の際には、近くに焼夷弾(しょういだん/爆弾)を受けるもほとんど火災には至りませんでした。
昭和31年(1956年)、名古屋市文化財保存調査委員会により、史跡名勝箇所に指定されます。
延喜式神名帳がまとめられたのが延長5年(927年)、それに載っているということは1,000年以上の歴史があるということですね!
それにしても、名古屋大空襲での火災の被害が少なかった…さすが火の神様
羊神社の御朱印
御朱印は参道右側にある社務所にていただけますよ。初穂料は300円。
通常御朱印の他に、書置きの限定御朱印もありますよ。
社務所の開所時間は、月・木・土・日の9:00~15:00と限られています。また、この時間帯でも無人になることがあるようです。
どうしても御朱印やお守りが欲しいという方は、事前に確認しておいた方がいいですね。
ここからは、境内の様子を紹介しますよ
羊愛のあふれる境内です
境内には羊!羊!羊!
鳥居をくぐると、参道左手側に手水舎があります。こちらの手水舎の清水は羊の口から出ています。ちょこんと座った羊の姿が可愛らしいので必見です!
手水舎から拝殿に向かう参道には、狛犬ならぬ狛羊!しかも、向かい合って並んでいるわけではなく、親子の羊が同じ方向を向いて、寄り添っています。
親子羊が寄り添っている狛羊が見られるのは、ここだけ!
これは会いに行くしかないですね
拝殿のすぐ前にあるのが、蕃塀という石塀です。ここにも羊が!上部分には龍、下部分の左右には逆さ狛犬が描かれています。注目は、下部分の中央。羊です!
手水舎の羊は可愛らしい感じですが、狛羊はどちらかというとリアルな羊のお顔に近いのも特徴的ですね。
そして、拝殿にも羊がいらっしゃいましたよ。お賽銭箱のすぐ左側に小さな親子羊です。
境内社
拝殿の右奥に進むと、境内社が並んでいます。
ほこらが4つ並んでいて、左から白山社と秋葉社/津島社と御嶽社/山神社と水神社/稲荷社です。一番右の稲荷社の前には、朱色の鳥居がありましたよ。
羊神社の基本情報・アクセス
所在地 | 名古屋市北区辻町5-26 |
TEL | 052-912-0063 |
開所時間 | 月・木・土・日 9:00~15:00※留守の時間もあります |
駐車場 | なし ※羊神社隣(西側)に修善寺というお寺があります。 その向かい(南側)にコインパーキング(8台)があります。 |
アクセス | 地下鉄上飯田線「上飯田駅」3番出口から徒歩10分 |
まとめ
名古屋市北区にある羊神社を紹介しました。「羊神社」という神社は、全国でここ愛知県と群馬県にある羊神社の2社だけです。
寄り添った仲良し親子の狛羊をはじめ、羊があふれるあたたかな神社です。次の未年は2027年。ぜひ参拝に訪れてみてください。
羊神社から徒歩10分ほどのところに、可愛い御朱印が大人気の別小江神社(わけおえじんじゃ)があります。こちらも合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。
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